病院ですぐに働くことができるのだろうか(新人研修・プリセプター制度)

● 新人研修

看護学校でももちろん、看護理論や知識、看護技術をしっかりと学ぶのですが、やはり現場に出てみると、さらに実践しながら学ぶことが必要と感じます。
新人看護師が看護の実践能力を見つけることができるよう、採用後から1年間、集中して新人研修を行います。
仕事内容ですが、はじめの数日は集中的にオリエンテーションで病院の理念や看護理念の講義、接客マナー等患者さんの対応などについて学びます。病棟で実際の業務について2週間ほど学びます。一日の流れや一週間のスケジュールになれること、カルテや医療器具の操作などを実際に使用しながら基本的な部分について学んでいきます。
一か月もたつと、受け持ちの患者さんをいよいよもつことに。患者さんとふれあい、会話をすることで看護師としての実感が高まります。

● プリセプター制度

プリセプターという指導担当看護師がマンツーマンで教えてくれます。時には、「その正式名称は何?」「どのような手順か声に出していってみて」「その意味は?」等、しっかりと理解しついてきているか、自分のものにしているかチェックしながら丁寧に指導してくれます。
少しでもわからないことがあれば、その都度先輩看護師に確認して指導を仰ぎながら学んでいきます。
複数の患者さんを受け持つようになると、それぞれの患者さんの看護スケジュールを組み合わせながら上手に計画・調整する必要があります。初めのうちは先輩看護師も細かいところまでチェックしてくれますが、次第に任されることが多くなり、自分自身で業務を把握して確実に処置をしていかなければなりません。
日々の業務を学ぶだけでなく、患者さんの微妙な体調の変化等、観察し、報告・相談しながら何をするべきか自分で判断していくことも必要になってきます。
やはり責任の重い仕事ですから、プリセプターの指導が時にはきついなぁと感じることもあるでしょう。けれども業務を指導してもらうというだけではなく、初めて仕事をする不安をしっかりと支えサポートしてくれる存在があるということは本当に心強いものです。
できるだけ悩みや不安を相談しやすいように、リアリティーショックを受けた時、自分の身になって寄り添ってくれるよう、できるだけ年代の近い看護師がプリセプターになる場合が多いです。
このようにサポートが充実している病院もありますので、安心して下さい。

● 年齢の段階ごとに必要な技術を身に着けていく

研修といえば「新人研修」が最も一般的ですが、看護師は女性の仕事には珍しく、確実にスキルアップしていく体制がきちんとできています。そのため、やる気があればどんどん専門分野の知識と技術を身に着けることができますし、婦長やそれ以上のキャリアアップにも挑戦することができます。
現在、キャリアアップを目指して病院の転職を繰り返す看護師も増えており、病院側でもより優秀で専門分野に詳しい看護師や経験豊かな看護師を獲得するため、病院全体でのスキルアップ体制を組織的体系的に整えている病院も増えました。また、体制の良さを謳った看護師の求人も増えています。

● 一生スキルアップできる研修制度の充実した病院も

看護師にとっても、できれば慣れ親しんだ病院でスキルアップできればありがたいものです。リーダー研修やその他の特別で高度な看護技術を身に着ける研修を年代に応じて段階的にスキルアップしていくことで、常に目標を高く持ちながら学び続けることができる職場作りが進んでいます。
転職する際には、その様なスキルアップ体制に関しても興味をもって調べてみてください。

★看護師のキャリアアップ
⇒ http://www.nursejapan.jp/knowhow/skillup/careerintroduction.html